あなたの声を聞くと元気がでる。



コンポから流れる彼の歌声・・・

心地よい響き

「いいなぁ〜やっぱ剛の歌声は」

が部屋でそんな事をやっている頃・・・

歌っている本人が帰宅

「ただいま〜」

(あれ??)

いつも出迎えてくれるはずなのに今日はいない

「靴あるしな・・・一体何やっとんねん」

リビングに近付くと聞き覚えのある声が漏れている

「これ、俺の歌やん・・・」

静かにドアを開けるとそこにはうっとりした顔でソファーに座っている彼女の姿が・・・

ゆっくりソファーに近付き置いてあるリモコンでCDを止めた

急に音が止まってようやく俺の存在に気付く俺の彼女・・・・

「ちょっ、剛・・・帰ってたんだぁ。言ってくれればいいじゃん」

「ただいまって言ったわ。そしたら、お前CD聞いてて気付いてへんかったやん!!しかも、俺の・・・」

「だって、剛の歌声好きなんだもん!!あっ!そうだ、ねぇ、あたしの為に歌って〜」

「嫌じゃ、なんで歌わなあかんねん」

「良いじゃん!歌ってよぉ」

「あかん!!」

「ケチ!!何よ!歌ってくれたっていいでしょ〜いいもん!CD聞いて我慢するもん。今日はもう剛と話さない!!エッチなんてもってのほか!!」

「なんでやねん!!それとは別やろ」

「ケチな人とエッチなんてしたくない!!」

「ちょっ、・・・」

「ふん!!」

は寝室に怒ってこもってしまった。

「なんで、こうなんねん・・・」

コンコン

寝室をノックしても全く返事は返ってこない

「ホンマ、しゃあないなぁ」

鍵までは閉まってなかったのでドアを開けると俺のCDを泣きながら聞いていた。
そして、俺の存在に気付いて泣きながら睨んでいる。

・・・悪かったって、歌うから許してぇな」

そういうとの表情は泣き顔から多少笑顔に戻った。

「ホント?アタシの為だけに歌ってくれる?」

「あぁ・・・」

「じゃぁねぇ・・・街歌って!!」

「また、古いの持ってくるなぁ」

「だって、剛の曲の中で一番好きなんだもん」

「ええよ・・・でも、その前に俺の願いも叶えてや」

そういうと剛はに覆い被さり耳元で囁いた

「お前を抱いた後たっぷり歌ったるよ」

「うん・・・」

顔を真っ赤にしながらもは笑顔で頷いた。

そして、をたっぷり愛した後、の気が済むまで街を歌った。

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