涙 1
pipipi・・・。
いつもと変わらなく朝は向える。
ただ、気持ちに穴があいたまま。
突然の出来事だった・・・。しばらく逢えない日々でお互いそれぞれの仕事に打ち込む毎日。
逢えなくても気持ちは繋がっていると思ってた・・・。
でも、知らない間に溝が出来、私は捨てられた・・・。
そして私は自暴自棄になり、別れる原因となった会社を辞めることになった。
そして、今日から新しい会社に出勤することになった。
新しい会社は前の会社でやっていた事務とは違い営業が主で、今の不況の中この会社を選んだ理由は分らない。
ただ、採用してもらえたからというだけ。
「今日から、みなさんと同じ職場で働かせていただきます、と言います。初めてのことばかりなので、迷惑を掛けてしまうと思いますが宜しく願します。」
朝の挨拶も終え、いつものような時間が始まる。
みんな自分の仕事に黙々と取り掛かる。
今の挨拶なんてないみたいに・・・。
私はというと、部長に仕事内容を長々説明された。
「くん、ここの会社は2人1組で働いてもらう。君のパートナーけん上司にになるのは堂本くんだ。」
堂本くん!
部長にそう呼ばれた人が、こちらを向き近付いてきた。
「初めまして。堂本光一と言います。今日から一緒に仕事させてもらいます。宜しくお願いします。」
堂本光一・・・。その人は、女の人みたいに美しい容姿をしていた。
思わず見とれてしまった私・・・。
「さん・・・?」
「あっ、初めましてと言います。宜しくお願いします。」
これが、私とカレとの出逢いでした・・・
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